単発もの
単発の作品はシリーズに比べて手にする機会が少ないのではないだろうか。例えば本屋でさがすにも
棚にずらっと並んでいるシリーズの方が目につきやすいのは仕方がない。
それだけに、いい物に出会えた喜びもひとしおなんですが、面白い物であればあるほど続きが読みたく
なってしまうんですよね。
惑星カレスの魔女
２３分間の奇跡
戦闘妖精・雪風
邪馬台国はどこですか？
惑星カレスの魔女(THE WITCHES OF KARRES)
宮崎駿のかいた表紙で買った人も多いのではないかと思いますが、もちろん内容もいいです。
ここにのせたのは新潮文庫のやつなんですが残念ながら多分絶版でしょう。しかし、創元推理文庫から
同じ物がでています。表紙も同じです。
パウサート船長がひょんなことから助けた三姉妹。不思議な力を持った三人のためにトラブルに
巻き込まれながら惑星カレスへ送り届けて一息ついたのもつかの間、カレスは接触が禁止されている
星で、船長は生まれ故郷の星からも追われるはめになってしまいます。
シリーズにしても十分いけると思うのですが、残念ながらこの1冊だけなんです。
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２３分間の奇跡(THE CHILDREN'S STORY)
「最後の授業」という話を教科書か何かで読んだ覚えがあって、ヨーロッパのどこかの国の話で
ある日学校に行くとその日の授業で最後だと知らされるのです。戦争中の話で、戦争に負けて占領される
ためにそうなったのですが、この「２３分間の奇跡」は最後の授業が終わった後に始まる最初の授業の
話と言うこともできるでしょう。
舞台は学校の教室、そして題名の通りほんの２３分間のことを書いただけの話。子どものときに読んだら
人間不信になるかも。でも読んで欲しい。もちろん大人も。
英語の原文ものっているので英語の勉強にもなるかも。
集英社文庫です。
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戦闘妖精・雪風
今から１６年前の昭和５９年の発行ですが、最近になって続編がでました。でもハードカバーだったので
買おうか迷っていたら、書店から姿を消してしまった。文庫で出して欲しいぞ、ハヤカワ。
南極にある地球侵略用の「通路」は、惑星フェアリイと繋がっていた。
未知の敵ジャムの攻撃を撃退するために地球防衛機構は惑星フェアリイに前哨基地をつくり、
戦いは地球から惑星フェアリイに移った。
戦闘機・雪風をめぐる８つの短編です。しかし、あのラストで続編を出すとはね。
（２００２．１．８追記）昨年末にようやく続編が文庫になりました。まあ、すでにハードカバーで買ってしまったので
今更という感じです。
タイトルに＜改＞が付いて、新しい表紙になりました。帯には緻密な加筆訂正とか書いてあったけど、ほとんど同じ。
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邪馬台国はどこですか？
図書館で借りた本なので写真は無し。創元推理文庫で作者は「鯨 統一郎」。
これがデビュー作のよう。
登場人物はわずか４人。バーのマスターと３人の常連客の会話で話は進みます。
邪馬台国や仏陀やキリスト、明治維新や本能寺や聖徳太子に関する６つの短編が
歴史の常識をことごとく覆す。本当かなと思いながら引きこまれていく。
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